表層における素材操作が生み出す価値

少し前に北関東を旅行したときの記録。
石の美術館(設計:隈研吾




繊細。積んでる石ひとつひとつのスケール感が丁度良い。薄い大理石から透ける光の表現は感動的。
◇ちょっ蔵広場(設計:隈研吾




組積造に孔をあけるというけれど、鉄板が大谷石と並列の表現になっていないので、この操作はちょっと痛々しく見えてしまう。
◇宝積寺駅(設計:隈研吾




やはり駅ってなかなか難しいのかな。この蛍光灯の収まりは嫌いじゃない。
那賀川町馬頭広重美術館(設計:隈研吾




ポリカと鉄骨が見えているのが良い。このルーバーはいわゆる表層の操作でしかないのだけれど、その内部構造を見せていることが、昨今の超高層ビルの低層部に見られる表層的な石貼りとは異なる価値を生み出している。
最後に、おまけでさざえ堂とその名句。