結界
今回はシザ三部作。
◇ポルト大学建築学部棟(設計:アルヴァロ・シザ)
白い、と思って見てみたら、予想以上に壁が汚い。そして、思ったよりもこじんまりとした印象。
コルビュジェ・モダニズム建築の継承者らしくスロープを多用した内部空間。しかし、どうもせせこましい印象が拭えない。あまりディテールにこだわりが見られないので、余計にそんな印象を受けるのだろうか。
中庭の芝生はきれい。空の「青」と芝生の「緑」と建物の「白」、と言いたいところだけれど、やっぱり壁が汚い。残念すぎる。
◇ポルト現代美術館(設計:アルヴァロ・シザ)
こちらは「青」「緑」「白」の構成が出来ている。
空がきれいだ。ポルト大学のときもそうだったが、直前まで雨が降っていたのにシザの建築に近づくときれいに晴れる。これぞ「シザの結界」。
やっぱりシザは白くなくっちゃ・・・。
◇ボア・ノヴァ・レストラン(設計:アルヴァロ・シザ)
シザの処女作。
海沿いに建てられた小さなレストラン。中から大荒れの大西洋を眺める。スケール感が良い。コルビュジェのカプ・マルタンで感じたものと同種の心地よさに包まれる。
(おまけ)
ポルトの町並み。右端に写っているのは、エッフェルの弟子であるテオフィロ・セイリング設計のドン・ルイス一世橋。かっこいい。